
大腸カメラ
大腸カメラ
大腸カメラは肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの大腸粘膜を観察して炎症、大腸ポリープ、大腸がんの有無などを診断することができます。検査の際には必要に応じて、大腸ポリープを切除したり、組織の一部を採取したりします。
現在食生活の欧米化の影響もあり大腸がんは増加傾向にあります。その一方で早期大腸がんは症状がないことが多く、検査のきっかけがない場合には発見が遅れる場合も少なくありません。
大腸がんのほとんどは大腸ポリープから年単位の長い年月をかけて進行していきます。そのため、良性のポリープの時点で切除することが大腸がんの予防につながります。早期発見のためには健診異常や排便の症状などきっかけを大切にして大腸内視鏡検査を受けることを勧めます。
大腸ポリープ、大腸がん、大腸憩室症、虚血性腸炎、潰瘍性大腸炎、アメーバなど一部の感染性腸炎、膠原繊維性大腸炎、痔核、大腸粘膜下腫瘍
検査中に大腸がんのもととなるポリープを発見した場合、精度の高い診断を行いながら必要に応じてその場で切除します。腫瘍性ポリープには良性の大腸腺腫と悪性の大腸がんがあり、大腸腺腫は大きくなるほどがん化率が高まると考えられています。つまり、発がんリスクのあるポリープを早めに切除することが大腸がんの予防につながります。また、大きければそれだけ切除が難しくなるため、10mm以下の小さいうちに切除したほうが安全性も確保できます。大きなポリープや切除後の出血リスクが高い場合は、ご希望の病院に紹介させていただき、入院でのポリープ切除を行うこともあります。
大腸内視鏡検査を受ける際には、腸内をきれいにする必要があるため、検査の数時間前に下剤を服用していただきます。繰り返し排便をしていただき、腸内を内視鏡で観察できるようにきれいにします。前処置の下剤内服には1,500〜2,000ml程度の水分摂取が必要になります。
検査予約
大腸内視鏡検査をご希望の場合、事前に外来を受診していただき、診察ののちに予約をします。
検査前日
夕食は21時までに済ませてください。
水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
検査当日
常用されているお薬は検査予約時の指示通りに服用してください。
水、お茶、スポーツドリンクは摂取可能です。
検査
前処置終了後、ストレッチャーに横になっていただき検査を開始します。
※検査時間:15~30分程度
検査後
検査終了後はベッドで休憩いただき、その後、医師より検査結果について説明があります(鎮静剤を使用しない場合はベッドでの休憩は必要ありません)。
鎮静剤を使用した場合、車等の運転はできませんのでご注意ください。
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